TBSで報道番組「NEWS23」のメインキャスターとして活躍したジャーナリストの筑紫哲也さんが7日、東京都内の病院で肺がんのため死去した。73歳。
筑紫さんは1989年10月から「筑紫哲也NEWS23」のメインキャスターを務め、18年半にわたりテレビジャーナリズムの第一人者として活躍した。平成19年5月に同番組の放送中に、自ら肺がんであることを告白。手術後の番組への復帰を約束し、闘病生活に入っていた。
昭和10年生まれ。早稲田大学を卒業後、朝日新聞社に入社。新聞記者として政治部や本土返還前の沖縄特派員、米国ワシントン特派員などを歴任。同社記者として昭和52年から約5年間、テレビ朝日系の報道番組「日曜夕刊!こちらデスク」の司会者を務め“異色の新聞記者”として話題を集めた。
また、朝日新聞が発行していた週刊誌「朝日ジャーナル」で昭和59年から約3年間、編集長を務めた。編集長時代に手掛けた連載企画「若者たちの神々」「新人類の旗手たち」などでは、さまざまなジャンルの一線で活躍する若者を取り上げ、「新人類」という言葉を生み出した。
平成元年に朝日新聞社を退職。当時、高い視聴率を得ていたテレビ朝日系の報道番組「ニュースステーション」に対抗してTBS系で同年から始まった報道番組「NEWS23」のメーンキャスターに抜擢(ばってき)された。
葬儀は近親者のみで行い、後日改めてお別れの会を開く予定。
http://www.sanspo.com/geino/news/081107/gnj0811071825017-n1.htmTsanのコメント 私は筑紫さんがレギュラー出演していた末期のほうしか観ていなかったので最初のほうについてはわかりません。
「こんばんわ、筑紫哲也です」、「…では、今日はこんなところです。」という挨拶が聞けなくなるのは寂しいですね。夜のニュースを代表する存在でした。自分の信念を常に持ち、権力に屈することなく報道一筋を貫いてらっしゃいました。今も夜のニュース番組が何本かありませんが、冷静に的を得たコメントを述べているキャスターやコメンテーターがいるだろうかと考えると、私は筑紫さんを超える人は居ないと思いますね。
私が好きだったのは「金曜深夜便」というコーナー。文化・芸能に関するものが中心で、1年間のCMを総括したり、不定期でおすぎさんが映画批評したりすることもありました。これを観ると月~金のギスギスしたものから解き放たれ、自由な週末が始まるんだという気にさせてくれました。今は「金曜解放区」という名前に変わりましたが、個人的には「深夜便」のほうが好きでした。
余談ですが筑紫さんといえば2005年夏放送の『戦後60年特別企画「ヒロシマ」』で綾瀬さんと共演されてたこともありましたね。
筑紫さんは最近までweb上で「多事争論」を更新されていました。昨今の経済不安をどう捉えてらっしゃったのでしょうか?
筑紫さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます
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